肥料について
果樹全般に言えることですが、肥料をたくさん施しますと、根っこも良く張れて、枝葉ばかりをどんどん茂らせ木が大きくなります。木を大きく育てたいという方は別ですが、早くに収穫をしたい、結実をさせたいという方は、肥料は必要最小限にしましょう。
この必要最小限は、よほどの痩せた土地でなければ、たくさんの肥料は必要ありません。
特に休耕田などで育てる方は肥料は最初は施肥せず、葉の色がよほど薄い、枝の伸びが悪いという場合のみ肥料を施しましょう。肥料のやりすぎは禁物です。
肥料の量は、もとの地力にもよりますし、肥料の種類にもよります。大抵の肥料には標準施肥量が明記されておりますが、その量よりは少なめをお勧めします。
また、くれぐれも植えたすぐには、まだ根っこが充分活着しておりませんから(根付いていない)そんなときには肥料をやっても根っこがびっくりしてしまいます。まずはしっかりと根付かせてその後に肥料をやります。
かなり痩せた土地の場合は植え付け穴の底の方に土と肥料を混合して層を作り、その上に肥料分のない土を入れ、その上に苗木を定植して下さい。根っこに直接肥料が接触しますと“肥やけ”といいまして根の成長が阻害される場合があります。
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【文責】 有限会社 隅田農園 隅田恵子
参考文献 NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12ヵ月 ウメ 大坪孝之 NHK出版