カキの花芽とせん定

カキ(柿)

カキは今年伸びた新梢の中で特に充実した枝の頂芽と、それに続く1~2芽が花芽となります。
今年実をつけた枝や徒長枝、細い小枝等は花芽をつけません。
そして、翌春、この花芽から伸び出た枝が結果枝となり、その葉腋(ようえき・葉が茎に付着する部分の上部で、芽ができる場所)に開花結実します。ですから冬季の勢定時に、どの枝も一様に切り詰めてしまうと、花芽を切りとってしまうことになります。
ウメやモモと同様に考えてはいけません。

そうかといって放任すると、しだいに勢いの弱い小枝ばかりになってしまい、花芽のつきも悪くなります。
充実した新梢を出させるためには、花芽のある枝を残し、ことし実のついた枝や弱々しい小枝を思いきって元から間引きます。
古くなった太枝もときどき間引いて、木を若返らせることもたいせつです。

なお、隔年結果を防ぐには、花芽のある枝だからといって全部を残すのではなく、3本に1本程度は短く切り詰め、翌々年のための結果母校を確保するようにします。

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