病気や害虫対策に…やっぱり「薬」を使う?Vol.10 2018.5.1

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MAIL MAGAGINE Vol.10 2018.5.1

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このメールは、隅田農園をご利用いただいたお得意様へお送りしています

NEWS PICK UP

新緑のさわやかな季節となりました!

こんにちは。ここのところ春らしい日や真夏のような日もあり、
皆さま体調崩されておりませんか。
毎日朝夕もめまぐるしく変わる気温に身体がついていきませんね。

4月は、アンズ、桃、スモモ、桜、ビックリグミ、ユスラウメ、カリン、マルメロ、ポポー等々
花の命は短く、次から次へと開花し、散っていきます。
ウメ、アンズはすでにはっきりと見てわかる幼果をつけていますね。
恵みの雨も、周期的に降っており非常に有り難いことです。

▲pickup ポポーの花は濃い濃い紫でちょっと変わっています。珍しい色の花です。

本日は、うちの今年の米作りの初めの作業、もみまきをしました。
3日~4日ほど水を換えながら浸けたもみを苗床用のトレイに土を入れたあと、蒔きます。
だいたい一ヶ月くらいで苗が作れます。
順調に育ってくれるまでは水加減をみなければなりませんので目が離せなくなります。
今月は、お米の苗作りをしながら、草刈、植え付けた直後の苗木への水やり、
そして来シーズンの苗木販売スタートのための準備も追い込みに入ります。
草との戦いも始まりますね・・一雨降るごとにぐんと草は伸びてくれます。

うちの場合は、田植えが6月に入ってからと遅いのです。
兼業農家さんはゴールデンウィーク中に田植えをされる方が多いですね。
また、わたしの住んでいる地域は、
お米を作った後、同じ田んぼで9月初旬になると「篠かぶら」の種まきをする農家が多いのです。
京都で有名なお漬物「千枚漬け」の材料です。
うちの地域では、昔から霧が多いため、よいかぶらが収穫できるのです。
まわりが皆田植えをされると非常に焦るのですが、
うちは自家用の米なので昔ながらのペースでのんびりと作るようにしています。
最近は野菜苗が出回るのも早いですし、なんでも早くなっていますね。
舅に教えてもらった農暦からは何でも1週間から10日ほど早まっているような気がします。

▲農園風景 秋の新苗を畑に植え付け、雑草対策にビニールマルチをしています
▲農園風景 秋の新苗の芽吹きの様子 この苗は来シーズンに2年苗として販売予定

~病気や害虫対策に…やっぱり「薬」を使う?~

これから、病気や害虫が発生しやすい季節です。
黒星病・毛虫・アブラムシ・カイガラムシなど
みなさんは、どうしておられますか・・
できるならば無農薬で育てたいのが心情ですけれど
なかなかそうはいかない場合もあるのが果樹です。
発生してしまってからでは遅いので、発生させないような一工夫をまず考えてみましょう。
当たり前のことばかりですが、書いてみたいと思います。

1.木を元気に育てる
弱っている体には病気が寄ってきやすいです。
人間と一緒です。まずは木を元気に育てましょう。

2.通気性
できるだけ風通しが良くなるような工夫をしましょう。
鉢植えの場合は、鉢の置き場所を風がよく通るように。
地植えの場合は、枝を透かして蒸れないようにしましょう。

3.早期発見・早期防除
毛虫は一匹のうちに捕獲、卵は孵らないうち除去
穴や木くずを見つけたら早めに防除。
というようなことが大切になります。
特にこれからの時期、発生すると瞬く間に広がっていきます。

●カミキリムシの被害について

この観察が活かされるのがカミキリムシの被害です。
幹からなにかしら粉がでているというのはたいていがカミキリムシの幼虫が入っています。
棒で刺し殺す、薬剤を注入して殺すなどします。
当農園でも、見回りの際なにかしら幹や枝が通常とは異なる色合いであったり
凸凹しているなと思うと、幹や枝のにカミキリムシの幼虫を発見することがあります。
木くずがでていなくてもいる場合もありますので、観察は大切だと痛感します。

●農薬を使用するときは下記の点を守ることが大切です。

  • 使用者自身の安全
  • 周辺住民、周辺環境への安全
  • 対象作物の安全  農薬の製品ラベルに従い、決められた使用量や用法を守る。
  • 食べるものの場合、残留量の安全

農薬の製品ラベルに従い、決められた作物種、使用量、使用時期、使用回数などを
守れば残留量が基準値を超えることはありません。
作物名には間違いやすいものがありますので特に注意して下さい。
作物名 適用害虫名 希釈倍数(倍) 使用液量 使用時期 総使用回数 使用方法
農薬のラベルには必ず上記の項目が書かれています。
使用時期を間違うと、作物自身が、農薬によるダメージを受ける場合もあります。
薬の使用は適当ではなく、使用の基準や手順をきちんと守って使用しましょう。

▲季節の農作業 防除について カミキリムシの幼虫

質問コーナー「たくさん芽が出てきたのですが・・」

新緑の季節、落葉樹は、丸裸な状態から
新芽がどんどんと出てきてこれからがとても楽しみな季節となりました。
樹形を形作るためにはこれからどうすればよいのでしょうか・・

苗木をご購入頂いたお客様よりこのようなメールを頂戴しました。

以前アンズ・ハーコットの苗を購入させていただいた神奈川の○○と申します。
4月はじめから芽が動き始め、今は一番上の方の芽で5センチほどになっています。
日々芽が伸びるのを見るのが楽しみになっています。
ただ、1メートルくらいの高さの苗の上から下まで全体にたくさん芽が出ており、
そのまま全部の芽を残しておくと成長のための養分が分散してしまうのではないか
と気になってきました。
そこで以下ご質問させていただきます。

●このまま全部の芽を残しておいてよいものでしょうか。
それとも いくつかの芽を残してそれ以外の芽を取ってしまった方がよいでしょうか。
●芽を取るとしたら、時期はいつごろがよいでしょうか。
●残すべき芽の選び方があればお教えいただけますでしょうか。
●芽を取る場合に気をつけた方がよいことがあればお教えいただけますでしょうか。

▼▼このメールに対してお返事を書きました▼▼

こんばんは。 隅田農園の通販担当隅田恵子です。
ハーコット、ちゃんと根付いているとのこと。良かったです。
さて、せん定の仕方についてのご質問。
なかなかせん定については、文章で説明するのが難しいのですが、
できる範囲にてまずはお伝え致します。

まず、将来的にどのような樹形にしていきたいのかということがあります。
3本の仕立て
Y字型など(二本仕立て)  など。

現在芽がまだ3cmほどだと思います。
どの芽が、良い枝になるかどうかはまだもう少し初夏になるまでは見極めは難しいですので、まだもう少々間引くのは待たれたほうがよいと思います。
芽によって枝の長さや強さ、太さが変わります。
今、新芽をもいでしまうと、もしかしてその芽があまり力のない芽、
枝であった場合困ることがあるのです。
今のうちに間引いたほうが栄養が集中してよいのではということも一理はあるのですが、
まだ見極めは難しいのではと思います。
ですが、気になられるようでしたら、多少は間引かれても差し支えはないと思います。
夏の間に、強い枝、ある程度強い枝で、角度を360°考えて、
3方なり2方なりに広げられるように主枝を決めてから、
要らない枝を間引くと良いと思います。

上部の枝ほど強い枝が出ていると思います。だいたい上から20cm間隔ぐらいの高さでうまい具合に角度が合う枝を決めていけばと思います。

ここまでがアンズのせん定のお答えです。
アンズと同じ仲間の梅も同じようなやり方で良いと思います。
柿の場合のせん定についてもご質問を受けたのでお答えしました。

柿も基本的には、将来の樹形を考えてせん定しますが、
アンズとは違い、小さい苗の間はあまり枝を切らないで、
日当たりが悪い枝を取り除く程度となります。
なかなかせん定は、本を見ても難しいですが、将来的な樹形をイメージしていくことが大切です。
どの木でもそうですが、強く切り戻すと強い枝が出て、
弱く切り戻すと短い枝がたくさん出るということを頭に入れて、
せん定することです。
また、どのような種類の枝に実がなるのかということは
果実の種類により違いますので、その点も頭に置くことが必要です。
アンズは、かなり強く切っても実がなりますが、
柿は、先を切りかえすとその枝には実がなりません。
枝の中間から先端に花芽が付いているからです。
また、直立して伸びる枝には実が付きにくいですので、
軽く誘引することも実をならせるコツのひとつです。

剪定についてはたくさんお問合せをいただくのですけれど、
なかなかお伝えがむつかしいです。
書籍の図などを参考にして、チャレンジしてみてください。
また、家庭果樹と果樹生産者農家とでは環境も異なり、
目指す樹形も、剪定も変わってきます。

参考になる本としまして

「庭先でつくる果樹33種 小さく育てて大きく楽しむ」赤井昭雄 農文教
▲説明が丁寧です。

「図解・樹形とせん定シリーズ 最新 果樹のせん定」農文教 編 農文教
▲写真や図がたくさんあって見ていても楽しいです。
この本が結構簡潔に種類毎にせん定の仕方など載っています。

「 農家が教える 果樹62種育て方楽しみ方 」 農文協
▲ちょっと専門的なことが書かれている本になります。

図書館などでリクエストしてご覧になってみて下さい。

▲農園風景 可愛らしいピンクのマルメロの花がたくさん咲きました

▽▽★~GW期間中のお届けについて~★▽▽

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